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【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第14章 【琥珀色】後天性片想い


~Side轟~


これも、独占欲だと自惚れて良いんだろうか。
ならばもう、バラしても構わねぇんだろうか。
ハイリは俺と違って自分を押し殺すのが上手すぎて、本音が分かりにくい。
自分の時と違い過ぎる表現を同じ感情で括るには、俺はまだ経験値が低すぎる。

そんなことを頭の隅で考える自分がいた。




















「どうもこも、忘れた。」

「えぇぇぇ…忘れたって絶対嘘だ。」

「嘘じゃねぇ。」


俺の言葉に見下ろすハイリの瞳が
見る見るデカくなっていく。
信じられないと、はっきり書いてあるが知ったこっちゃねぇ。

ただ分かったことは


(これは長くなるパターンだな。)


それだけだった。


こんな事がわかる辺り
コイツとの仲も深くなってるんだろう。
今言ったらハイリはキレちまうんだろうが…。

チラと見上げたハイリの顔は
丸い目を吊り上げて見るからに説教モードだ。


「大体焦凍はね、ちょっと鈍すぎるんだよ!
事実モテてるんだからそこは認めてよ!
お陰で話したいのに話せない事がいっぱいなんだよ!?」

「……わりィ。」


何を認めろってんだ。
正直、悪いなんて思っちゃいねぇ…。
だがここは謝っとくべきだと本能の言うままに詫びる。


(可愛い…。)


頭ン中はもう、半泣きでキャンキャン吠えるハイリで一杯だ。
怖いどころか可愛くてしょうがねぇ。


「悪いって思ってないでしょ!」

「思ってねぇ…。」

「開き直らないで!!」


こんな調子でここからこの体制のまま
1時間に渡る説教が始まる訳なんだが…

出てくる可愛い文句は全て喰らってやった。


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