第8章 スポットとお赤飯
そう言われると押し倒したくなる。
否、むしろもう倒している。
あどけなさの残る色っぽい顔が煽ってくる。
「避けてただろ?」
言い澱んで顔をそらされた。
「だって…」
頬を刷り寄せるときめ細かい肌がさらさらと気持ちいい。
「気持ちよすぎて、おかしくなる…っ…」
「おかしくなれ」
寝間着越しに柔らかい胸に手を這わす。
堅くなった先端を弄べばあっという間に立ち上がり、動きに合わせて体が揺れる。
舌先で弄り、じゅっとわざと音を立てながら吸う。
びくっと肩が跳ね、
「ぁっ!」
と甘い声が聞こえた。
短い喘ぎが少しずつ呼吸と共に荒くなり、両手で抑えた口許からますます声が漏れてくる。
「我慢すんなよ」
「ゃ…」
恥ずかしそうに顔を被うのを片手で止めさせた。
あまりにも細い手首は手のひらが余るくらいだった。
「るる…」
「あ……」
隔てていた布を脱がし、直接そこに触れると柔らかさと質量が直接手に伝わる。
吸い付くようなさわり心地いい肌は飽きが来ない。
片方を吸いながら、もう片方は指先で摘まみ、ゆっくりと転がす。
「…んぅ、あっ…」
少しずつ行為を激しくしていくと、電流が流れたように胸が跳ねた。
「そんなにヨかったか?」
くくっと喉で笑うと、恥ずかしそうに頷く。
太腿を膝で割ると、付け根が湿り気を帯びている。
それをわかってか、また顔を隠そうとした。
初々しいその反応に、むくむくと欲が湧いてくる。
「もぅ、…今日はおしまいにしま…」
「しねえよ」
思わず言葉を遮る。
「もう止まらねえよ」
耳元で言ってから、やわそうなそこを舌で触る。
歯を立てて甘く噛むと、甲高い悲鳴が徐々に上擦っていく。