第2章 Morning Kiss【至】
『んっ…』
今度は 角度を変えながら…。
何度も重なり合う度に
甘い吐息が漏れる。
「…好きだよ、いづみちゃん」
『…っ…!』
今日は なんて、幸せな日なんだろう。
「今日は 夜通し付き合ってもらうから
いい子にして、待ってな」
じゃあね、と 耳元で囁いて
出て行った 至さん。
残された私は
まだ、熱が残る唇を両手で覆い
その場に崩れ落ちた。
『…至さんの、意地悪っ…』
夜になれば
より一層、甘いひとときが
待っているという事も知らずに――。
【 To be continued ..♡ 】