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君と共にここに居る

第4章 夢と現実と異世界


「はぁ…」

翌日華楓はため息をつきながら学校に登校してきた。

「華楓はよーっす」

下駄箱で上履きに履き替えている華楓に寄ってきたのは竜紀だった。

「おっおはよー」

「どうした?なんか悩みでもあんのか?」

昨日の出来事で混乱していた華楓はいきなり声をかけてきた竜紀に驚いてしまった。

「そんなことないよ!…多分」

「多分ってなんだよ」

「本当に!何でもないから!」

華楓はその状況下に耐えられず竜紀にきっぱりと言うと階段を駆け上がり教室へと逃げていってしまった。





「バカした…」

走って教室に入り席についてから華楓は絶望した。
慌てていた華楓は竜紀と席が隣だったことを完全に忘れていた。それに気づいたのは自分が席についてからである。

「まあ何か声かけられたら上手くかわそう…絶対あれは夢なんだし…私の夢に他人を巻き込んじゃダメっ!」

「華楓どうしたの?」

完全に昨日の出来事に引っ張られ頭のねじが離れたようになった華楓の独り言は、独り言と言うにはあまりにも大きくクラスメイトに心配される始末。

「あ、別に…あはは…」





そこから華楓は何かと竜紀に声をかけられると

「なぁ華楓…」

「ごめんトイレ行ってくるから」


「華楓さ…」

「あ、宿題やってない!」


「あのさ…」

「購買?私も行くー!」

何かと頑張って竜紀から避けていたが、それもそう続くわけもなく。

「え?」

購買から帰ってきた華楓とクラスメイトを待ち伏せしていたかのようなタイミングで華楓の腕をガッチリと掴んだ。

「今日一緒に飯食べるぞ」

「はあ?」

そう竜紀が言うと華楓は引っ張られどこかへ連れてかれた。それを見たクラスメイトは

「お似合いだよー」

「何がよ!」





華楓は屋上に連れてこられた。

「なんで屋上…」

「いつも俺達が食べてるところだから」

「俺達?」

すると屋上と階段の繋がっている扉が開いた。

「木更津さんもいたんだね」

「そ、俺と陽二いつも一緒に食べてっから」

「暁!?」
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