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甘い貴方を見つけるまで【佐藤流司】裏

第7章 Sugar7


彼は私をギュッと抱き締めて、


「したい・・・。」


と、耳元で囁いた。


断ることなんて出来ない。


もちろん明日も仕事がある。


でも、私も流司さんとしたい。


「優しく、して・・・?」


「出来たらな。お前が可愛過ぎると、ムリかも。」


その一言で、顔が一気に熱を持つ。


「腰、痛くなると、明日大変だから・・・。」


「わかったって。前は、激しくしすぎた。ごめん。」


背中に手を滑らせて、服を捲り、下着のホックを外す。


「ベッドがいい・・・。」


「うん?」


「ベッド・・・。」


「ん。」


返事をするなり、私を抱え上げ、そのままベッドに放り投げられる。


「もっと、優しくしてよ・・・。」


「意地悪な俺も好きなんでしょ?」


仰向けになった私の上に覆いかぶさり、おでこをくっつけて、甘く囁いた。


ダメ・・・そんなところも、全部好き。


「心羽、俺にお前のって印、付けて?」


首を傾けて、首筋を見せてくる。


「そこ、ダメでしょ?見えちゃうよ・・・?」


そんなとこ付けたら、ファンの子に見つかっちゃう。


「印は、見えないと意味ないじゃん?」


もう、炎上しても知らない。


私は貴方の、貴方は私のだから・・・。


「好きって・・・言って?」


「俺が言うと思ってんの?」


「私は、好きだよ。」


噛み付くように、彼の首筋に唇を付けた。


跡がずっと残るように、強く強く吸った。


好きと、気持ちを乗せて。


「んっ・・・。」


「ぷはぁ・・・いた、かった?」


強く吸い過ぎたかも。


彼の口から、少しだけ声が漏れた。


「もっと・・・もっと付けて。俺は、お前だけのものだから・・・。」


今日の彼は、甘過ぎて、とろけちゃいそう。


「好き?」


「そんなに聞きたいの?」


少し口を尖らせて、彼を見つめた。


「好きだよ。」


顔がふにゃっと崩れ、優しく微笑んで、私を真っ直ぐに見つめる。


恥ずかしくて、目を逸らしたいのに、逸らせない。


その目で、顔で、声で、気持ちで・・・貴方の全部で私を、射止め続けて・・・。







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