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甘い貴方を見つけるまで【佐藤流司】裏

第2章 Sugar2


清光になってれば、心羽に好きって言える。
普段だとなかなか言えないから、今のうちにデレておく。


顔だけ振り向いて、


「ねぇ主、俺のこと好き?」


って、可愛く聞いてみた。


「うん。清光、好きだよ?」


ちょっとイラッときたので、なにも答えずに楽屋に向かった。

流司って言えよ。


「心羽ちゃん。」


「つばささん?どうしました?」


「流司、清光に妬いてるみたい。ちゃんと言ってあげて?」


なんか後ろで、つばさくんが心羽に言ってたけど、誰かに言われて好きって言われても、やなんだけど。


「流司さん!」


俺の名前を呼んで、あとをついてくる鈍感な彼女。


「流司さん、うち帰ったら・・・手入れ、するね・・・?」


小さな声でボソッと呟いた。
やめて、可愛過ぎるから。
耳まで真っ赤なんだけど。


「主は、俺だけの主だよね?」


「うん、そうだよ!」


彼女の周りに桜が舞った。
こいつの笑顔、めちゃくちゃ可愛いんだけど。

たぶん、俺の後ろにも桜、舞ってる。


心羽がいれば、なにもいらないくらいに好き。
相当、好き。


誰も通らない通路に連れ込んで、壁ドンをして、唇を奪った。
我慢、出来なかった。

他の奴に、笑顔振り撒き過ぎ。
ちやほやされて、喜んでんじゃねぇよ。
お前は俺のモンだろうが。


「んっ・・・りゅじさん・・・?」


「頭ん中、俺だけになった?」


「へ?」


意味がわからない顔をする彼女の首元に噛み付く。


「いっ・・・!なにするの?」


「俺だけ見て、俺のことだけ考えてろ。」


「わ、私はいつも流司さんしか、見えてないっ・・・」


そう言って、肩口に埋めてる俺の頭をぎゅっと包み込んだ。

なに、可愛過ぎなんだけど。


彼女の背中を軽く撫でながら、首元を強く吸った。


「ぁん・・・っ!」


「主の声、可愛い。」


「心羽って、言って・・・?」


無理、言えない。
清光になってないと、こっから逃げ出しそうだから。
恥ずかし過ぎて。


「主、好き。すげー好き。帰ったら、俺のことたくさん愛して?」


清光だとこんなことも言えちゃうんだ。


「流司さんのこと、たくさん愛すよ?」


流司って言ってくれるのが、すげー嬉しかった。




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