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甘い貴方を見つけるまで【佐藤流司】裏

第2章 Sugar2


「流司さん?」


「うっさい、眠い。」


「一緒に寝ていい?」


やっぱ、彼女に優しくすることが出来なくて・・・
さっきの自分を思い出して、恥ずかしさが込み上げてくる。


「ソファーで寝ろ。」


「お願い・・・」


俺の胸にすりすりと顔を寄せてくる彼女。
まじやばいって・・・。
可愛過ぎるから。
出したばっかなのに、また元気になっちゃうから、やめて。


「はーなーれーろー。」


「やぁ・・・」


すりすりしながら、首を横に振る。


「そんなことしても、可愛くないから。」


「わかってるよ・・・でもさっき、あんなに可愛いって言ってくれたのに・・・」


ウソ、めちゃくちゃ可愛い。
さっきの俺は、忘れてよ・・・。


「一緒にねーたーいー。ダメ・・・?」


上目遣いやめろよ。
突っ込むぞ、まじで。


可愛過ぎてやばいから、もうなにも喋んないことにした。


彼女の頬に手を置いて、じっと見つめた。


「流司さん・・・?えっと、あの・・・」


頬をほんのり染めて、目を泳がせる彼女が可愛過ぎてたまんない。


なんで心羽は、そんな可愛いの?
だから麻璃央くんに、あんなこと言われるんだよ。


「一緒に寝ていいの・・・?」


「今すぐソファー行け。」


むっとして睨んできた。
いや、そんな顔も可愛いから。

ほんと、まじで襲うよ?


お願いと言って、俺から離れようとしない。
どうしよう・・・。
まじ、我慢するのキツいんだけど。


「ねぇ、入れていいの?痛いって泣いても、俺まじで知らないよ?」


「が、我慢する・・・!」


困ったような顔をして、答えた。
お前が怖がってんの、わかってる。
だから、無理矢理なんてしない。
俺は、お前の痛がる顔じゃなくて、気持ち良さそうに、もっともっとって俺を求めてる顔が見たいから。


「バカ、もう寝ろ。」


腕を彼女の頭の下に入れて、もう片方の腕を背中に回して、ぎゅっと抱きすくめた。


「一緒に寝ていいの?」


彼女の質問に答えるように、さっきよりも腕に力を入れて抱きしめ、身体を密着させた。


「ありがと、大好き・・・」


「愛してる・・・とか言ってやんない。」


「え、言ってくれないの・・・?」


今度は無視して、寝ることにした。


彼女のおやすみを聞いて、夢の中へ落ちた。

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