第8章 〜初めての贈り物〜
今日は、烏丸騎士長が、国に掛け合ってくれたおかげで、E組に新しい武器を購入する事が許され、武器屋に向かっている。
『前はビッチ先生のせいで、武器買えなかったもんなー!』
『イリーナまんじゅうに、イリーナせんべいなんて何の役にも立たないしね〜!』
『ちょっと!そこのガキ共、黙りなさいよー!』
『うわ〜!すご〜い!』
劔や盾、魔法石に、魔物の首輪まで何でも揃っている。
『君たちには、1人一点ずつ、、自分の能力に見合った武器を購入してもらう!金の事は心配するな!決まった者から俺の所に来てくれ!』
私は、魔法使い用の装備の前に来ていた。
『う〜ん…。色々ありすぎて、悩む…。』
『まぁ、決まった?』
『カルマ!まだ〜!ありすぎて、どれが一番合うのか分からないよ…。』
『ん〜、そうだな…まぁに合いそうなのは、これなんかどう?魔力回復が3倍になるブレスレット!魔法使いはMP必須だからね!』
『うん!これ良い!これにするね!ありがとう!カルマ!』
私がにっこり微笑むと、少し赤い顔をして、
『反則だよ…全く…』とつぶやく。
『ん?カルマはどれにするの!』
『俺?俺もまぁと同じだよ!魔法剣士だからねぇ〜!俺も魔力の回復は早い方がいいし!』
ふと、その隣の赤い石のついたネックレスが目に入る。
『これは、何だろう…。』
【守りのネックレス:持ち主が最大のピンチに襲われた時にのみ発動される。愛しい人や、家族にお守り代わりとして渡す事が多い。】
『ふ〜ん…ってたっか!0が一個多いよ…。』
色んな装備があるんだな…と思い、烏丸騎士長の元へ向かう。
『まぁは何にしたの〜?』
『魔力回復が早くなるブレスレット!カルマが勧めてくれたんだぁ!』
『ねぇ、まぁ、まぁってカルマ君の事、どう思ってるの?』
『ふぇっ…?た、ただの友達だよ?や、やだなぁ…もう…』
『ほんとにぃ〜?』
『うっ…。』
『ほんとの事言わないと、コチョコチョだよ〜!』
『うわっ!ちょっとやめて!お願い〜!』