第7章 〜この気持ちの意味は?〜
『さて、皆さん、今日はこの古い洋館、通称ゴーレム屋敷を探索してみましょう!』
『こんな洋館。俺1人でも充分クリアできるんぢゃねぇ?』
カルマの頭にタライが降る。
何か来る…。
その時、ナメ腐るゴーレム達に囲まれた!皆んなは、ナメまくられて身動きが取れない!
私とカルマ、コロ先生だけが避ける。
私は、炎の魔法を唱え、カルマは魔法剣士さながらの動きでゴーレム達をなぎ倒す。
身動きが取れるようになり、皆んなも次々とゴーレムをやっつけ歓声を上げる中、
『コロテンテー、大シュキ…』とハグする私に、ピンク色になる先生。
『ニュヤ〜。まぁさんのバグは、少しやっかいですが、良いですねぇ。』
カルマが、ヒョイっと私を引き離し、『甘えるなら、俺にしてよね!まぁちゃん!』と引き寄せる。
ボンッ!
バグが解けて、前を見るとカルマに密着している私は、ぅわ〜!と赤面して、カルマから離れる。
『あ〜あ、解けちゃったか。』
とイタズラっぽく笑うカルマ。
『なぁ、薄々気になってたんだけど、カルマってまぁちゃんのこと、好きなのかぁ?』
『ん〜?ま、確かにまぁに対しての独占欲は人一倍強いよね!』
『ただ…。当の本人のまぁちゃんは、どう思ってるのかねぇ?』
『あぁ…。確かに。初めて会った時は、あんなにカルマに突っかかってたのに、今じゃ完全にバグをおもちゃにされて、手の平で思いどおりに転がされてるしね…』
『こりゃ、まぁちゃん次第ってわけだ!』
そんな会話も知らず、私たちはコロ先生の攻略ブックもあり、順調にレベルを上げていく。