第7章 派生③おそ松&チョロ松END
でも刺激したくないので、私はグッタリと変態二人に触られるままになっている。
おそ松さんはというと、
「今度さ。三人でどっか行かない? 三人で恋人になった記念にさあ。レンタカーを借りて……」
「え。カーセッ○スは松奈の負担が大きいだけでしょ」
「……いや、普通の旅行の話なんだけど。シ○松くん」
脱D○したはずなのに、何で未だに変な妄想が激しいんだ、クズ三男。
「でもそういうのも刺激的でいいかも。どう? 松奈」
長男も同類だった。
私は返事をする気も無く、おそ松さんの身体にもたれる。
疲れた。本当に疲れた。数えるのも馬鹿らしいくらい、やられた。
そんな私をじーっと見ていたおそ松さんが、
「またヤリたくなってきた。風呂場だけどいいよな」
「っ!!」
不吉な言葉に身体が一気に覚醒する。
立ち上がり、バスタブから出ようとするけれど腕をつかまれた。
「止めて! 離して、ください……!」
「松奈が色っぽいのがいけないんだよ。ね、愛してるからさ」
あなたの口から聞くと白々しさしかないわ!
「本当におそ松兄さんの頭の中って、×××のことだけだよね」
と言いながら、私のあごをつかみ、キスをしながらクズその2が言う。
「もうヤだ……」
窓の外はそろそろ夜明け前のはずだ。
「ヤダって言っても止めないー」
「泣かないで。大丈夫だから。ね?」
どう転んでも、暗い道行きしか見えない。
だけどこの二人から逃げられない。
もう、どうでもいいや。
絶望に目を閉じ、身を任せるしか無かった。