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【松】六人の兄さんと過ごした三ヶ月

第7章 派生③おそ松&チョロ松END



 でも刺激したくないので、私はグッタリと変態二人に触られるままになっている。
 おそ松さんはというと、

「今度さ。三人でどっか行かない? 三人で恋人になった記念にさあ。レンタカーを借りて……」

「え。カーセッ○スは松奈の負担が大きいだけでしょ」

「……いや、普通の旅行の話なんだけど。シ○松くん」

 脱D○したはずなのに、何で未だに変な妄想が激しいんだ、クズ三男。

「でもそういうのも刺激的でいいかも。どう? 松奈」
 長男も同類だった。

 私は返事をする気も無く、おそ松さんの身体にもたれる。
 疲れた。本当に疲れた。数えるのも馬鹿らしいくらい、やられた。

 そんな私をじーっと見ていたおそ松さんが、

「またヤリたくなってきた。風呂場だけどいいよな」
「っ!!」

 不吉な言葉に身体が一気に覚醒する。
 立ち上がり、バスタブから出ようとするけれど腕をつかまれた。

「止めて! 離して、ください……!」
「松奈が色っぽいのがいけないんだよ。ね、愛してるからさ」
 あなたの口から聞くと白々しさしかないわ!

「本当におそ松兄さんの頭の中って、×××のことだけだよね」
 と言いながら、私のあごをつかみ、キスをしながらクズその2が言う。

「もうヤだ……」

 窓の外はそろそろ夜明け前のはずだ。

「ヤダって言っても止めないー」
「泣かないで。大丈夫だから。ね?」

 どう転んでも、暗い道行きしか見えない。
 だけどこの二人から逃げられない。

 もう、どうでもいいや。

 絶望に目を閉じ、身を任せるしか無かった。


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