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【松】六人の兄さんと過ごした三ヶ月

第2章 二ヶ月目の戦い


「ん……欲しい、です……お願い……」
 涙目でうなずくと、『そういう顔、しない』と目をそらされた。顔、赤いですな。
 私も、限界ってくらいに身体が熱かった。

 夜は深く、空調の音がかすかに響く。
「や、ああ、やあ……あ……んっ……あ……っ」
「……っ……ん……」
 熱い××に何度も何度も貫かれ、最奥を抉られる。
 最初のときのような痛みはもう無く、あるのは少しの圧迫感と気持ちいい感覚だけ。
 一松さんにもダルそうな様子は無い。
 全身で私を支配し、突き上げる。
「あ、やあ、は……あん……ぁっ……ああ……」
 つながって、舌を絡めて、激しく貫かれるたびに甘い声が出る。

 気持ちいい、一緒になっているのが嬉しい。
 おかしくなりそうな気持ちの中、必死にすがり、抱きしめられ、また舌を絡める。
 また深く強く突き上げられる。

 背中が跳ね、自分でも分からない何かが爆発しそうになる。
 蜜があふれ、こぼれて止まらない。

「んっ、んんっ……ぁんっ……はあ……だ、だめ……」
「松奈……」
 つながった箇所から蜜がしたたり、さらに動きが激しさを増す。
 もう、我慢出来ない……。

「だ、だめ、あ、あっ……あ……」

 頭が真っ白にはじける。

「――――っ!!」

「……っ……松奈……っ――っ!!」

 彼も達したみたいだった。名前を呼ばれ、痛いくらいに抱きしめられる。
 そのまま動きが静かになり、互いの荒い呼吸だけがしばらく響いた。
 そしてどちらともなく見つめ合い、もう一度、キスをした。

 …………

 私の部屋で、私と一松さんは正座して向き合っていた。
 背後で十四松さんが何かゴロゴロしてるし、戸の隙間から四人の視線を感じるが、無視しておこう、そうしよう。

 あー、身体が疲れる。結局あの後、二回戦に突入するわ、終わったと気をぬいたらバスルームで×××××だわと、ひどい目にあった。

 眠くて仕方ないのに、家に帰るなり一松さんはお説教である。
 そういえば、そもそもイタズラのおしおきでホテルに連れ込まれたんだっけか。

「今度こそ約束して。何か困ったことがあったら俺か誰かに相談する」
「はい」

「危ないことに首を突っ込まない。うさんくさい連中とはつるまない」
「はい!」

 しかしイヤミ社長もチビ太さんも、一応あなたの古なじみでは……。


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