第1章 【ライナー】愛しき日よ
「ラ、ライナー・・・?」
「俺も好きだ。ずっと好きだった」
好きになってはならないと分かっていたのに。
戦士として生きることを決めたライナーにとっては伝えてはならない気持ちだった。
でも、サラの気持ちを知り、一気に気持ちが抑えきれずに溢れて止まらない。
ライナーはキツくサラを抱き締めると、サラがいつもふかしている煙草の匂いがした。
「意外だね・・・クリスタが好きだとばかり思ってたのに」
抱き締め返しながらクスッと笑うサラの声は柔らかく、普段聞く声より愛しさを纏っていた。
「クリスタは・・・女神というか、その・・・なんだ・・・言葉じゃ言い表せないが・・・」
モゴモゴと説明するライナーにまた笑みを零して、サラはライナーの唇に触れるだけのキスをした。
「あ・・・」
「ふ、何?なんて顔してんの?」
「・・・俺からしたかったんだよ・・・」
そう言ってライナーからもキスをした。