第90章 未来への展望

『原初の始祖神』が死ねば…
全てが消える

『全ての実在化をする元』だから

根源だから』

やっと一区切りを付けられ、
もんどり打つようにして全力でトイレへ駆け込んだ

聞き逃したくない情報だったばかりに…



全ての為に自らを犠牲にし、少しでも全体に降りかかる火の粉を減らし、負担を掛けまいとする、懸命に動く彼女が…
そんな役割なんて無くとも好きなぐらい…愛してしまったんだ


世界中の誰よりもね？（くすっ）←片目瞑り微笑

世界を守る為なんて
高尚な目的なんかは無いし
それで罪を覆い隠そうとは思わない

僕は…癌一同とは違う存在だから



ケイト『つまり「癌化」とは――

自分のやりたいことに専念出来ず
「主犯格の癌」ばかりに傾倒し考えさせ
認識だけでなく記憶をも、そいつにとって都合のいいように歪ませて
操り人形にされ、本来の在りたい自我も記憶も、自由も時間も、全て奪われるんだあああ！！！』
原初の始祖神『その通り！！！！！』

治療した直後にまとめを言い放った



『守り』の中核をなすもの――『原初の始祖神』
それは…己『のみ』の全ての自由と時間を奪われ、自我と記憶を無くし、命を、自我と記憶と自由と時間を全てへ捧げ続ける贄であり、自らを『己を除く全てを実在化させ続ける』為の操り人形とする『守り』

「呪い」の中核をなすもの――「主犯格の癌」
それは…「全ての意思を奪い、自由と時間を奪い、自我と記憶をも自ら（主犯格の癌）に都合よく認識させ捉えさせ、己を除く全てに己の為だけにその全てを死ぬまで消えるまで尽くさせ続ける奴隷化」、「己だけが裁かれない為の贄」とし、「その為の操り人形」とさせる「呪い」


その分、「罪」は増すだけ
「分化させて与えた分」、「霊体の癌化」はより一層進む

と同時に、「魂の癌化」もまた同様に進む

その癌化が済むに伴い「同化」し、それを経て「癌化」へと至り、「癌一同」から移植された「創世神の親殺しの罪」が自ら同化することで「隠れ癌」へと至る


自らのみを削り、自らを全てを実在化させる為の贄とする、『原初の始祖神』、『創世神の親の心』の『必ず守る』という『想い』が起点となる『守り』

全てに「自らの罪」を植え付け、「全てを歪めて削ってまで合わせさせる為の贄」とする、「主犯格の癌」、「創世神の親殺し」の罪が起点となる「呪い」