第86章 紡ぎ
途中ノロケが入ってるけれど…
まあ、大体どこも流れは一緒らしい
ふふっ…楽しみだね^^
まあ…この世は無くなってしまうのだけれど……;
テロップ『止む無し!!癌そのものが大き過ぎた!』
原初の神々『止む無し』うんうん←腕組みしたまま、真顔で瞑目し、挙って二度頷く
癌と隠れ癌が助かること、癌でなくなることは、決して無い
助けたくても助けられない
絶対に助からない…
本人達が、自分で自分をそう定めてしまっているから
それを無理に助ける行為は歪みであり、後々ひずみを生み、全てを消してしまう
それを繰り返す訳にはいかない
創世神の親の二の舞いになんて、させる訳にはいかないのだから……
原初の始祖神は、全ての寿命そのものだから…
もっと望んではいけない
癌と深く関わることは、自らを癌化の危険に晒すだけでは無い
ケイトが癌になれば全てが終わる
全てを消失させることに直結する
だからこその決まりなのだ……
癌を、隠れ癌を、助けようとしてはならないという――定めなのだよ
『公約』という決まり←4270,4776ページ参照
ケイト「うああああああああああああああああ
耐えるよ――どんなに痛くても
皆を守れるなら…頑張るよ……
でも…出来るなら…
出来る、ことなら…っ……
その中に……癌も…隠れ癌も…含めたかったよ」
涙を滝のようにボロボロと流し、鼻水も垂れて落ちていく中
嘆くことしか出来なかった
ケイト「っっ
生むことが…こんなに辛いことだとは思わなかった
思いたくなかった」
フィン「でも…お陰で逢えた(微笑)
それは…誇るべきことだと思うよ
少なくとも…僕はね?^^」にっこり
ケイト「――っ(ぶわっ!!)
うん…っ
俺(魂)も…私(ケイト)も…そう、思うよ」ぼろぼろ
項垂れながら咽び泣く
フィン「くす)…可愛いな」
ケイト「え?…どこが?」えっく、ぐすん
フィン「そういう所が、だよ^^(くすくす)
ケイト…顔を上げて……
君にとっては――子を見捨てるような心痛が走っていて辛いだろう
実在化させるのだって、タダじゃない…痛みも常に走っていることも知っている
だからこそ…聞いて欲しい
そもそもが子だと思うことからやめるべきなんだ
わかるね?
心の距離を置くんだよ」