• テキストサイズ

小話【気象系BL短編集】

第7章 壁、隙間、溝



うるさいから、黙ってよ。そう、思った。


「リーダーに言う?絶対にオレのことまで助けてくれるよ」
「翔ちゃんなら、解決してくれる。松潤はニノを守ってくれるよ。で、誰かに言う?言える?」



オレ、知ってるよ。
他のメンバーを持ち出せば、黙ってくれるって。
心底ありえないって顔で、喋るのやめてくれるって。


だってさぁ、じゃあさ。オレはどうしたら良いの。
好きなひとに好きなひとがいて、オレなんか敵わないんだよ。
きっと、オレの方が先に好きになったのに。
ニノも同じなのに、何で正しくあろうとするんだろう?



好きなひとが笑顔なら、なんて思えないよ。
いっそ泣いててもイイから、オレだけ見ててほしいぐらい。
ニノだって、そうだと思う。少なくとも、オレの知ってるお前はそうだ。

だから、もう、分かんないよ。

どうしてニノがそうやって責めるようなこと言うのか。オレのこと悲しそうに見るのか。


「ニノは、オレと同じじゃん」


首筋に痕がつかない程度に唇を落とす。
これが、あのひとだったらなぁ。なんて考えながらね。


「同じなわけが無いでしょ」

耳が、痛い。でも大丈夫、聞こえない。
どうせすぐにキモチイイってなるんだから、平気に決まってる。

楽しいこと好きでしょ。気持ち好いこと好きでしょう。

終わった後にそう言ったら、また睨まれるんだろうなぁ。
オレと同じなのに、ヘンなの。




/ 291ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp