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駄犬になつかれて

第18章 いつまでも


〜華美side〜

「あ!犬夜くんっ!」

小走りで犬夜くんに近づく。

「!!華美さん!」

こちらに気づいてニッコリと笑いかけてくれた。

「あのね、犬夜くん、私、犬夜くんに、話したいことがあるの」

一息に言ってしまう。

「…なんですか…?」

「私、犬夜くんが好き」

「だから、これからも一緒にいてほしい…です…」

改めて言うと恥ずかしい。

「犬夜くんはどう、思ってる…?」

「…ふふっ、元からそのつもりです。オレも華美さんが好きですよ」

ニッコリと微笑む犬夜くん。

その顔が嬉しくて恥ずかしくて、愛おしくて。

私は犬夜くんに抱きつく。

「…ありがとう」

顔が熱い。見られたくなくて、犬夜くんの胸に顔を埋める。

「こちらこそ」

すると、犬夜くんの抱きしめている腕に力が入る。

「華美さん、」

「こっち、向いてください」

そう耳元で囁かれ、私はゆっくりと顔を上げた。

「…卒業、おめでとうございます」

「これからもよろしくお願いします」

そして、犬夜くんの顔が近づき、唇が触れ合う。

「…ありがとう。」

「いつまでもよろしくね」

そう言って、次は私からキスをした。
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