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おかえり〜I'm home〜(R18)

第30章 epilogue





そうして時は流れに流れて・・・
7年の年月が経った・・・



ーーー・・・



《さぁ、今日のゲストはこの方!今や日本バレー界を代表する選手と言っても過言ではないでしょうこの人!及川徹選手でーす!!甘いマスクの裏に秘める、及川選手の熱いバレー魂を徹底解剖しちゃいますっ》


キッチンでポトフを作りながら、何となく付けていたテレビの音声が耳に入る。

ふふ・・・甘いマスクだって・・・。
彼が聞いたらまた浮かれちゃうわね、なんて思っていたら、ててててとこちらに向かってくる小さな足音がする・・・

「ママ!ママまたパパがテレビでてるよ!」

そう教えてくれる。彼によく似た笑顔で。

「ほんと?凄いねぇ、パパ」

「うん!でもあれ?パパはまだ"がいこく"にいるの?」

テレビに映っている彼のいる場所が、異国の地だからか、不思議そうに首を傾げている姿が愛おしい。

「ううん、きっとこれは向こうにいた時に撮ったやつなんだよ。パパはちゃんと、今日帰ってくるよ」

「ほんと!?ほんとのほんと?」

「うん、ほんとのほんと」

「やったぁー!パパかえってくるんだー!」

そう言って小さな体がぴょんぴょんと跳ねる。彼と同じ色をした頭・・・


「ふふ・・・ほんとにパパが好きね・・・」

「うん!だってパパ、バレーしてるときかっこいいもん!ぼくもパパみたいにバレーじょうずになって、ママみたいなおよめさんもらうんだ!」

「あら?ママみたいって・・・ママはお嫁さんにしてくれないの?」

そう拗ねた振りをして尋ねると、ブンブンと首を横に振った。

「ママはパパがもらったからあげなーいって、パパにいわれちゃったんだぁ。だからママはもらえないっ」


もう・・・子供相手に、いつまで経っても子供っぽい所あるんだから・・・と苦笑いするも内心嬉しくないわけじゃなかった。




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