• テキストサイズ

Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第8章 ロー



ナツがふと気がつくと、そこは海の上だった。

何処までも広がる青い海。
太陽の日差しを反射させキラキラと輝く水面はとても綺麗で
暫く茫然とその景色を眺めていた。





「どうもー!」


するとそこへ、白髪の女性が現れた。


「あ、どうも」


挨拶されたので何となく挨拶を返す。
すると周囲の景色は一変し、船の上へと移っていた。


ナツは目の前に突然現れた彼女を改めてまじまじと見つめると、まるで鏡を見ているような感覚に陥った。

それだけ、白髪の彼女とナツは似ていた。



「傷は大丈夫?」

「さぁ…今頃ローが頑張ってるんじゃないかな」


会話を交わすのは初めてだが、この彼女のことを一方的によく知っている。
何度も夢に出てきた女の人。

ナツは何となく、ここが夢の世界だと気づいた。


もしかして、夢じゃなくて死後の世界?


ナツはここにくる前の記憶を辿り、ドフラミンゴに胸を撃たれていたことを思うと
夢でも死後でも、どちらにしてもここがあまりいい場所ではないように思えた。


「気づいてるか分からないけど、私はあなたで、あなたは私だからね。」


けろっと結構重大そうな爆弾発言をした彼女の服装は、自分が好んで着るような
変な文字の書かれたTシャツとラフなジーパン。


確かに顔も似てれば選ぶ服も似ている。


ナツは彼女をただ、凝視していた。


「まさか生まれ変わっても彼に会えるなんて思ってなかった!最早奇跡を通り越して……なんだろう…?」

「いや、私に聞かれましても……」


目の前でニコニコと笑いながら話す彼女を、怪訝な表情で見つめる事しかできないナツ。


「ローのことも自分のことも。知りたいなら海へ行ってみたらいいよ。きっとそこで、……全てが分かるから」


“全て”

彼女の言葉が本当なら、海へ行けばローの想い人のことも
ローが本当は自分をどう思っているのかも
分かるのだろうか。

知りたいような知りたくないような、複雑な気持ちだ。


「大丈夫、私を信じて?そして彼を信じてあげて?……彼が信用できるのを、私はよく知っているから」


白髪の彼女は優しく微笑むと、その場から消えてしまった。

/ 347ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp