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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第8章 ロー



ーーーそう簡単には忘れられねぇもんだな。

ーーー当たり前だ。あいつはおれが唯一愛した女だ。

ーーーナツにあいつを重ねて見てるのは、正直悪いとは思ってる。今のあいつは……



それ以上は、聞けなかった。

逃げるようにそこから走り去った。


これ以上聞いてはいけない気がした。
いや、聞きたくなかった。


最初からおかしいと思ってた。
あんな世間を騒がせるイケメンが、ただの地味な受付なんかに興味を持つなんて。

それになんとなく感じていた。
彼が私を見る目が、他の人を見ているような気がすることを。

事実を改めて突き付けられると、予感はしていたものの
胸が苦しい。
悲しい。



つらい。



こんな気持ちになる原因には、1つしか心当たりがない。










私は、ローのことを好きになってしまったんだ。








ため息を吐き、涙を拭ってソファーから起き上がる。

私は一体何時から、ローのことを好きだったんだろう。

恋人同士という、はっきりしてるはずなのに曖昧なこの関係。

一体何時まで続けられるのだろうか。

ローは、その人を今も忘れられない。
私は所詮、身代わりの代用品。

それを自覚してしまったなら
この関係の終わりも、近いかもしれない。

ローから好意を寄せられれば私が引いて
私が好意を寄せ始めると、向こうが引く。

恋愛というものは難しいなと、思わず笑ってしまった。



もう、これ以上考えるのは止めよう。
時が来れば、話し合うだろうから。


見つからない答えを、無理やり結論付けて再びソファーに横になり目を閉じた。


今はこれ以上、何も考えたくなかった。


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