• テキストサイズ

Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第8章 ロー



「ロー、服!!汚れちゃうから!」


パーティーの会場を出ると、一般客やホテルの従業員からの驚いたような視線が集まってきた。
そんな中、ローに抱え上げられながらも彼の腕の中でジタバタと暴れるナツ。


恥ずかしい。
ローの服も心配だけど、まず恥ずかしい。


「ったく、暴れんな面倒臭ぇ」


しかしそうしたことろでローが離す訳もなく、ついでとばかりに苛つきを隠しもせず舌打ちまでする始末。

ナツは何を言っても無駄だろうとガックシと頭を垂れた。

パーティー会場と同じ階にある控え室に向かっているのかと思っていたナツは、あれよあれよという間にエレベーターに乗せられ
気付けばホテルの最上階、しかも扉の作りを見ただけで、そこがスイートルームだと分かる部屋へと連れて来られた。




「着替えを用意させる。少し待ってろ」


ナツをソファーへと降ろしたローはそのまま、どこかへ電話をかけだした。


どうせ新しい服を準備して貰っても、酒でベタつく体でそれを着るわけにもいかない。
ナツはローに断りを入れて、風呂場へと向かった。

洗面室や浴室は、信じられない程の広さで
アメニティも、超有名所の某化粧品メーカー。

初めてのスイートルームに萎縮しながらも、ナツは浴室の蛇口を捻った。








風呂から出て肌触りの良すぎるバスタオルに顔を埋める。
先ほどまでのワインでベタつく不快感とは一転して、なんとも極上な空間だ。


ナツは洗面室に掛けてあるこれまた肌触りの良すぎるバスローブに目を向け、頭を悩ませて固まった。


ドレスはもう着れない。
かと言ってこのバスローブを着るのもなんか……

ローに着替えの件がどうなったのか聞くか。


ナツがバスタオルを体に巻き付け、リビングスペースへと続く扉を開けると
再び誰かと電話をしているらしいローの声が聞こえてきた。


/ 347ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp