第2章 決断
無神兄弟はあれ以来現れなかった
けれど..ユイはコウの言った言葉が忘れられなかった....
ユ(何だったんだろ....コウ君の眼....何だか全てを見透かされてるような...そんな気がした)
ユ(それに...最近、アヤトくん達...吸血が多くなってる...)
だが、彼女は原因が分かるような気がしていた
ユイは自分の心臓に手を当てる....
ユ(魔王の娘の心臓....ここにはコーデリアが....)
すると突然
?「居ないよ」
後ろから男性の声が
ユ「えっ....」
後ろには背が高く、綺麗な髪をした男性が....
ユ「貴方は....?」
?「あぁ。ごめんごめん。会うのは初めてだよね。私は新しい保健の先生。ラインハルトっていうんだ。よろしく」
優しく微笑む先生
ユ「そうなんですか!よろしくお願いします!」
ユイ(優しそうな人だな)
ラ「それより君。さっきから気分が悪そうだけど....大丈夫?」
ユイ「えっ....あっ!はい!大丈夫です」
ラ「....そうか。けど、無理はダメだよ。何かあったら直ぐに言うんだよ?」
ユイ「はい!....あの....先生」
ラ「んっ?」
ユイ「さっき話しかける前、何かおっしゃいましたか?」
ラインハルトはユイの目を見つめ....
再び笑顔に戻り
ラ「いいや。何も言ってないけど。どうかした?」
ユイ「いえ!ならいいんです!失礼します!」
ユイ(やっぱり空耳だったんだ!....けど、不思議な人だな....)
ユイは教室に戻る
ラ「イブが本当のアダムを見つける日も近いな....」
ラ「それに....コーデリアはもう....」
彼はほほ笑みを浮かべた