第4章 無神ルキ
ユイはリビングでココアを飲んでいた
コウ「あれー?ボーっとしちゃってどーしたの?エム猫ちゃん?」
ユイ「コウくん」
コウはユイの隣に座る
「何か悩み事?」
ユイ「うん....ねぇ、コウくん?」
コウ「ん?」
ユイ「ルキくんってどんな人なの?」
聞くとコウはうーんっと考える
コウ「実はね、俺にもルキくんの事は良く分からないんだよ」
ユイ「え?兄弟でも?」
すると、コウは意外な言葉を言う
コウ「あぁ、聞いてない?らんだけじゃなくて、俺達も本当の兄弟じゃないんだ。だから、お互いの昔の事は俺も良く知らない」
コウ「それに、ルキくんは干渉されるのを嫌うから。」
ユイはなるほどと頷く
コウ「それに、ルキくんの事を完全に理解する事は誰にも出来ないと思うよ。」
ユイ「そっか....」
コウ「あ、けど唯一俺が知ってるルキくん情報。」
ユイは顔を上げて、コウを見る
コウは耳に口を近づける
コウ「実はね....昔はルキくんも貴族だったらしいよ。けど、いわゆる、没落貴族みたい....。使用人にも裏切られて、親もルキくんを置いて死んじゃったんだって....」
コウは顔を離す
ユイ「没落貴族....そんな....」
ールキくんにそんな過去があったなんて....ー
コウは右目でユイを見る....
ユイは人を心配する、悲しみを共有出来る、そんな純粋な心をしていた
コウ「もしかしたら....」
ユイ「え?」
『君なら、ルキくんを理解してあげれるかもしれない』