第24章 結婚
あれから一年が過ぎた
約半年で魔界は一時的な安定を取り戻し
シュウとレイジは様々な一族と契を交わした
カールハインツとは違うやり方だが、
彼等の意見に納得する者は大勢居た
また、らんも隣星家の当主として逆巻当主の妻として、裏から彼等を支えていた
昔のユーリフォードのように
そして、1年経った今では魔界もかつてのような安静が続いていた
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ガチャ
扉が開き、愛しい彼を迎えに出る
「おかえりなさい!」
らんは魔界にある逆巻の城で時を過ごしていた
「あぁ、ただいま」
ちゅっ
シュウは帰宅すれば何よりも先にまず、彼女にキスを落とす
「....ん?疲れてんのか?」
いつもとキスの味が違い、心配するシュウ
動揺する彼女を部屋まで連れていく
「待って、シュウ!私まだ....」
まだやる事が残っており、シュウの腕から抜けようとするが....
「あんた、最近頑張りすぎ」
シュウはネクタイを緩め、2人の部屋のベッドに優しく、らんを倒す
そして、何度もキスをする
「....んっ....//....しゅ、シュウ....」
腕に力が入らなくなる
「ちゅっ....
使い魔から聞いた。あんた、余計な仕事までこなし過ぎ。
この頃、まともに寝てないだろ」
「ッ....!!」
近頃、シュウが帰ってこない日も多かった
「だって....シュウも頑張ってるから....」
彼が働いてるなら私も出来るだけ協力したい、そう思うと寝ていられなかった
「ばか」
ぎゅっ
シュウに強く抱きしめられる
「あんたは、半分人間だ
体壊したらどうすんだよ」
優しく頭を撫でられる
「....俺のためだって言うなら、無理はするな。
じゃなきゃ、俺はもう家から出ない」
真剣な彼の顔を見て、ゆっくりと首を縦に振る
「ごめんなさい」
「謝るな。
まぁ、俺はあんたのそういう所も好きだけど」
そう言ってシュウは意地悪に笑う
「もうッ...//
じゃあ、家にいる間はずっと一緒に居て?」
「ふっ....なんだ?今更」
私はシュウの指に自分の指を重ねる
「一日でもシュウが傍に居ないと....寂しいから....」
「ッ....//ふっ....可愛いやつ」