第23章 未来
「ったく、めんどくせーこと押し付けやがって」
2人の少し離れた所から声がする
「アヤトくん....!」
森の方から歩いてくるアヤトの後ろには逆巻そして無神のみんなも居た
「みんな....無事だったんだね」
ホッと肩をなで下ろす
「意・外にも逆巻さん家のみんなが助けてくれたんだ〜」
アヤトくん達が....?
「まぁ、王様である、お兄ちゃんの命令だからね〜」
「ちっ....こうゆう時だけ兄ぶんなよな」
私はシュウの方を向く
シュウが、みんなを....
私が見つめているのに気づいたのか彼は照れくさそうに頭をかく
「別に深い意味はない....ただ、あいつらが死んだら、お前が泣くだろうからな....」
彼の優しさに改めて胸がいっぱいになる
すると、ふいにアズサが呟く
「....イブ....」
「「えっ?」」
周りのみんなは驚く
「....アズサ?」
「らんはイブになったんだね....そして、シュウさんはアダムだ」
ヴァンパイアの身でありながら人間の心を持つアダム
そして、特別な血を持ち、アダムからの愛を受けたイブ
「あぁ。お前達は条件を満たした」
ルキはどこか嬉しそうにらんを見る
お前がイブだ。らんーーーー