第15章 終焉の懐時計
2人はベッドで横になっていた
らんが眠る隣で、シュウは彼女の頭を撫でていた
幸せそうな彼女の顔はずっと見ていても飽きない
そして、彼の手が止まる....
ー回想ー
ーーーーー1つ聞いてもいいか?
話が終わったところでシュウはルキに尋ねる
「何で、あんたは俺とアイツが一緒にいる時、何も言わなかったんだ?」
シュウは逆巻の者だ。何故、アヤト達には警戒し、自分には何も言わなかったのか、
彼は不思議だった
ルキは軽く目を閉じる
「ふっ....俺はな、らんの人を見る目を何よりも信用しているんだ。
あいつはお前を気に入ってる....だから何も言わない」
「馬鹿じゃないの?悪いが、アイツの目は狂ってる」
シュウは嘲笑う
「んだと?ニート!!」
ユーマはテーブルを軽く蹴る
「........」
ルキは思う
(いいや....逆巻シュウと隣星 らん....
もしかすると....こいつが....)
「おい。逆巻シュウ」
「なんだ?」
「お前に頼みがある....」
「おい。る、ルキ?」
ユーマはルキの言葉に驚く
一方、ルキは矛盾している感情を押し込み
息を吸い込む....
「らんを....護ってくれないか....」