第10章 番外編
まだ無神兄妹が下界に来たばかりの頃
無神兄妹は街に出ていた
「みんなでお出掛けなんて久しぶりだねー!」
よく考えると兄妹みんなで出掛ける事はあまり無かった
理由はみんなの予定が合わないから
「それに....下界の街も....久しぶりだ」
「あーそういや、そうだな。」
「凄いね。人がいっぱい....」
街の人混みと建物のネオンの光に圧倒される
「そっか!らんはあんまりこっちに出た事は無かったんだよね」
「魔界の街とはまるで違うだろう。」
「うん」
魔界ではあの方が開いてくれるカーニバルやパーティーには行っていたが、それとは全く違い、初めて見る景色だった
「それじゃあ、俺達がちゃんと案内してあげるからね〜!行こ♪」
腕を引かれる
「おい!コウ、走んな!」
「待って....」
「はぁ、全く」
こうして無神兄妹の一日が始まった