第3章 ド、ドS!?
『なんていうか…その…すみませんでした!』
伊「私も一緒に殴ってしまい、すみませんでした…」
相「いいよ、2人とも いきなり近寄った俺も悪いんだし」
そう言って相馬さんは許してくれた。
相ところで2人とも、ちょっと遠くない?」
相馬さんと私たちの間は3mくらい離れていて、私と伊波さんは壁に隠れている。 ちなみに種島さんは相馬さんと私たちの間でおろおろとしている。
伊「また殴ってはいけないと思い、離れています!」
『私も同じく!』
相「まあ、いいけど」
相馬さんは「あはは」と黒く笑った…背筋の寒気がハンパない…
なんというか…10段階のうち、普段が3だとすると この笑顔は5くらいだろうか…
相「ところで、麗儸ちゃんは店のみんなにあいさつしてるんだよね★」
…いったいどんな情報網なんだろうか
こういうところも噂通りというか…
相「早く松本さんのところへ行かないと、もうすぐバイト終わって帰っちゃうけど…いいの?」
『えっ!? 本当ですか? 急がなきゃ!』
私は急いで松本さんのところへ行き、あいさつをした。
…一応相馬さんには感謝しておく…嫌だけど…
『あとは山田さんか♪』
種島さんの説明によると、黒髪ぱっつんの女の子らしいから早く会いたい!
るんるん♪ と山田さんを探す
…しかしどこにもいない
キッチンにもフロアにも休憩室にもどこにもいない…
《シフト、入ってるよね?》
心配して確認してみるけど…やっぱり勤務時間だ。
《どこにもいないってことは、早退でもしたのかな? それならまた明日にしよう!》
という結論になった
しばらく歩いていると、横から
宗「あ、結城さん! もうあいさつはできましたか?」
と 小鳥遊さんが出てきた。
『あ、はい! でも山田さんが見つからなかったのでできていませんが、そのほかの人たちにはあいさつができました!』
宗「山田? またあいつさぼって… まあいいか。 それでは接客の仕事を教えますね。」
『はい! お願いします!』
今日から接客のお仕事が始まりました!