第2章 今日から始まる♪
ぽ「じゃあ、教えていくね!」
『はい!』
種島さんは傍にあったカップを持ち
ぽ「このカップは、この棚に戻すんだけど…届かないのでやってもらう」
『は、はい!』
ぽ「そいでね、この洗い物を流しに出すんだけど…重くて持てないので、これもやってもらう。」
『…』
種島さんは頑張って教えようとしてくれているんだろうけど
教えてもらっているのか微妙なのが正直なところだ。
するとそこに、キッチンから背の高い金髪の男の人が出てきた。
ぽ「あ、佐藤さん!今、手 空いてますか?」
佐「あ? いつものか?」
すると、私に気が付いたみたい
佐「? そいつは?」
ぽ「新しく入った結城麗儸ちゃんだよ!」
佐「ああ、そいつがか…俺は佐藤潤。よろしくな」
『よ、よろしくお願いします…』
ぽ「それで佐藤さん、お願いします!」
佐「ああ」
ぽ「高くて届かないので お願いします」
佐「ヘーイ」
ぺこりとお辞儀する種島さんと、軽々とカップをしまう佐藤さん
ぽ「重くて持てないので お願いします」
佐「ハイヨー」
『…』
どんな反応をしたらいいのかわからない…
そんな私を見て種島さんは
ぽ「わかった?」
きゃるんっ と音がなりそうな顔で私を見た。
『は、はい!なんとなくは…つまり、できない事は他人の力を借りることも大切ということですね?』
佐「種島が言いたいことと少し違う気もするが、いいんじゃねえか?」
と言って佐藤さんはキッチンに戻っていった
『佐藤さんって、結構いい人ですね』
ぽ「そうだよねー!私も結構助けてもらってるんだよー!」
その後もほんわかと話しながら仕事を教えてもらいました♪