第6章 私の弟
李亜「あと、そのバイト先のドSって相馬博臣でしょ?」
麗儸『えっ⁉なんで知ってるの?言ってなかったよね…?』
李亜「うん…友達が見てたらしくて…」
麗儸『そうだったんだ…』
李亜「脅されたりしてないか?…他にも変な事をされたり…」
麗儸『大丈夫だよ。何かあったらすぐに言うから、安心して』
そう言うと李亜は、ほっとしたみたいだけど、すぐにいつものクールな表情になって
李亜「もし麗儸に何かあったら…いつでも俺が助けに行くから…」
麗儸『うん、ありがとう。』
本当なら、姉である私の方がしっかりしなくちゃいてないのに…
麗儸『さて、おやつ作るけど何がいい?』
李亜「…クッキー」
麗儸『了解‼ 少し待っててね♪』
私は大好きな弟のためにクッキーを焼く。そして、弟の李亜も、大好きな姉のために最高の弟であり続ける…
しかし、2人の〝大好き″の意味は少し違っていた…