第5章 山田さん
『それでは、私はそろそろ休憩なのでもう行きますね』
種「あ、うん!そうだね おつかれさま!」
『はい!』
休憩室に行くと、そこには伊波さんがいた。
伊波さんと二人きりになるのははじめてだな…
伊「こんにちは、麗儸ちゃん」
『こ、こんにちは…!』
うう…緊張してきた
とりあえず伊波さんの前のイスに座り、向い合せになる。
伊「仕事はどう?慣れてきた?」
『はい、大体は…でもやっぱりドSな人(主に相馬さん)にはなかなか近寄れないです…』
伊「私も男の人に近寄れないから、その気持ちはわかるよ」
私たちはすぐに仲良くなれた
お互いの気持ち、よくわかるもん。よかった♪
伊「私、そろそろ休憩時間終わるから」
『はい、がんばってください!』
伊波さんが仕事に戻ったため、少し暇になってきた
すると パリーン! という音と「山田ー!」と叫んでいる小鳥遊さんの声が聞こえた
そういえば、山田さんも私と同じ研修だったはず
《同じ研修なんだから、もっと助けあえたり仲良くできたらいいのに…》
私は少し、しょんぼりとした