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Delicate love * pink *【気象系bl】

第2章 離れる、なんて。( S*J ver. )



夜。
俺の家の、寝室の中。
白いベットシーツの上で体を重ねる。

俺の上でゆらゆら揺れる愛しい人。
眉をひそめて、
時折甘い吐息をもらしながら
ゆっくりと出し入れを繰り返す。
体の奥からじわじわと広がる心地よい感覚に、
全てが満たされるような気がする。


俺と翔くんが付き合いはじめてもう2年。
お互い許されない恋だと思って必死に隠していたあの頃。
積もりに積もった想いがもう溢れそうで
どうしようもなくなっていた時に
たくさんの偶然と奇跡が重なって解き放ってしまったお互いの気持ちは
思いがけずしっかりと絡まって
幸せな日々を与えてくれた。

付き合ってから、たくさんの知らない翔くんに出会えた。
あんなに男前なのに、
野菜切るのも危ういくらい料理が出来なくて、
整理整頓と掃除が大の苦手。
後ろ手にエプロンのひもが結べないくらい不器用で
いつも余裕そうなのに俺のことになるとすぐしどろもどろになって照れ始める。

そんな姿を見つけるたび、
他の人の知らない翔くんを俺にだけ見せてくれるたび、
これ以上大きくなることはないと思っていたこの想いは
もっともっと大きくなっていくから、
本当に幸せだなぁ、と思うんだ。
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