第1章 初めて
1話
まーくんは、「高校の卒業旅行にでもこっちに来て」と…。
まーくんから来る気は、全くなくて私から出向けと…。
本当に好きでいてくれてるのか心配する中、高校の卒業式の日になった。
友人は居たけれど、本当に辛くて寂しい高校生活だった。
学校が自称進学校の女子校で異性の居ない中、中・高と育ってきた。
やはり女子だけなので女の怖いところをたくさん見てどれだけ人が無責任か。
自分のことしか考えていないのかが良く解る学年だった。こんな学年…こんな人達と別れられるのがとても嬉しかった。
卒業式典が終わり後輩から白のバラ一輪を貰い部活の後輩からも色々メッセージカードを貰った。
そして急いで家に帰り、着替え昨夜荷物を詰め込んだキャリーバッグを片手に何も言わずに家を飛び出た。
横浜駅に行き金沢駅行きの深夜バスに乗り込んだ。横浜駅から金沢駅まで深夜バスで七時間。 あっちに着くのは、夜の十一時。
駅に着いたら取り敢えず三年間溜め込んだお金でカプセルホテルにでも入って休憩しようと思う。