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サイコパスカンタ

第2章 あなた


「今日の動画も面白かったなー!・・・でも最近カンタが集中出来てないような・・・。体調悪いのかな?リプ送ろーっと」
Twitterでカンタに少しばかりの心遣いを送るせつー。
明日起こる出来事なんて考えもせずに・・・。

翌朝、駄菓子屋で店番をしているとキャップにグラサン、マスクをした若い男性が入って来た。
他に客はいない。
「いらっしゃいませー・・・」
不審に思いながらも弱々しい声を出すせつー。
男は1つのグミを手にしてせつーの前へ。
「せつーさんだよね?DMありがとう。このグミ下さい」
マスクだけをずらして男は話しかけて来た。
「カンタ・・・さん?・・・え、マジで?なんで?嘘!」
慌てふためくせつーを見てニッコリと笑いながら
「来てってせつーさんが言ったんだよね?」
カンタは少し赤くなりながら首をかしげた。
握手をしてもらい会計を済ませて、去っていくカンタを無言で見つめるせつーは、夢ではないことを確かめたくてツイートを載せる。
フォロワーやそれ以外の人からも反応があり、一躍有名になった気分を味わいながらも、せつーは未だ信じられずにいた。
「もっと話せば良かった・・・」
後悔だけが胸の中に残る。
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