第6章 決心
ロイ・マスタング視点
国家錬金術師の試験会場の廊下で私の後ろをついてきてる人がいた。
何か用かと思って振り向くととても可愛い女だった。
聞くと彼女も国家錬金術師になりに来たらしい。
可愛いと言っても否定しかしない…
そしてなにより…感情の起伏がない
とても落ち着いているようだ。ヒューズとは違ってな。
こんなに可愛い…頬も…
無意識に彼女の頬に手を添えていた。
『あ、あの!試験…始まっちゃいます…』
そう言われてハッとした
私としたことが…初めてあったのにこんなに気になるなんて…
私は心を落ち着かせ手を差し伸べながらこう言った
「じゃあ、試験会場まで一緒に行こうか、私の名前はロイ・マスタングだ、君は?」
まさか本当に手を出してくるとは思わなかった
『…・マスリック』
手と手が触れた時、離したくなくなった
どうやら私は一目惚れをしたらしい。
試験会場にはすぐに着いてしまった…
離れがたかったのでこう言ってしまった
「また会おう」
は少しニコッとした
あぁ、笑った顔も可愛い…
彼女が歩いていくのを少し見ながら席についた