第1章 最初に。
一昨日は朝から忙しかった。
韓国にいた私たちは昨日のうちに日本に着かなければいけなかったからだ。
『みんな~!もう行くよ~!』
一昨日の朝。
私高崎ユリノは韓国のヒップホップ系アイドルグループ、防弾少年団のマネージャーをしている。
といっても、実はまだ19歳。
マネージャーになった理由は、色々あって本人達に誘われたから。
そんな回想をしていると、メンバーの部屋から声がした。
「ユリノ!お前も自分の格好よく見なさい!」
『え...?あ!!!靴下履くの忘れてた!!!』
まぁ...聞いての通り、私がみんなのお世話をするはずなのに、私の方がお世話される、これからが不安だらけだ...