第1章 いざ!出陣! 【1】
車を降り、大きな屋敷の門の前に立つ
『(少し大きいですがって言ってたけど、少しじゃないよね!?左右の塀なんか遠くまで続いてて終りが見えないよ!?)………あのぉ~この家…大き過ぎませんか?私、1人では…』
男1「先程も言いましたが、何も心配いりませんよ。時々(こんのすけが)様子を見に来ますので。」
男2「(こんのすけの事すら教えてやらねぇんだな。まぁ、いつもの事だしな。嘘は言ってない)」
『はい…わかりました…』
その声と共に門が開かれる
男1「さあ、どうぞ。」
そう言われ門をくぐり数歩進んで立ち止まる
ぐるりと見渡せば玄関まで続く石畳、屋敷の脇、奥の方には池と広い庭。更に奥には畑に小屋?蔵もある
『(立派なお屋敷だぁ~こんなに広いとやる事も沢山ありそうだ。頑張ろう!)』
そんな事を思いながらここに連れて来てくれた二人にお礼を伝えようと振り向いた時だった
男2「死なないように、精々頑張れよ!」
『えっ!?死なないようにって!?』
男1「そのままの意味ですよ。」
『………っ!』
そして男は叫ぶ
男1「この本丸の刀剣達よ!この者を最後の審神者とする!審神者が居なくなれば、この本丸ごとお前達もっ!………(これ以上言わなくても刀剣達ならわかっているはず)」
刀剣「「「「「っ!」」」」」
『(ん?何か今、一瞬空気がピリッとした……?気のせい?いや、それよりも!)あのっ!最後の審神者とか刀剣達とか!何の事ですか!?』
男1「それも、そのままの意味ですよ。では御武運をお祈りします。」
そして門は閉められた
『(えっ!?ちょっと待って!ウソでしょ!?)』