第8章 いざ!出陣! 【8】
私はすくっと立ちあがり両手をグーにしてシュシュッと空をパンチすると
『よーーしっ!どこからでもかかってこいっ!全部返り討ちにしてやるっ!』
薬研「大将!?突然どうした!?」
長谷部「主!?誰と戦うのですか!?」
小狐丸「ぬしさま?私がお相手しましょうか?」
『あわわわわ!小狐丸さんごめんなさい!違うんです!不安が消えてきたら今度は緊張してきてしまって…緊張を解そうと思ったんですけど…ちょっと間違えました………。』
私は恥ずかしくなり俯くと
薬研・長谷部・小狐丸「ぷっ!あはははは!」
薬研「大将!そんだけ気合い入ってれば全部返り討ちに出来るな!」
『だから!それは間違えたんです!』
小狐丸「ぬしさま?私は強いですよ?」
長谷部「主?俺を倒せますか?」
『え~~~。皆さん意地悪です…うぅぅ…』
薬研「ははっ!大将の反応が面白くてつい、ごめんな?よしっ!大将!!!」
突然、薬研君が大将!と叫び立ちあがるので驚いて大きく返事をする
『はいぃぃ!!』
薬研「これから広間に乗り込むぞ!おー!」
と拳を上に突き出すから私もつられて
『おー!…あっ…。』
小狐丸「ぬしさまは、ノリが良いですね?」
長谷部「これから毎日楽しくなるな!」
そう言って二人も立ちあがり、では行きましょうか、と小狐丸さんが手を引いてくれた。
こうして四人で大広間に向かったのだった。