第6章 いざ!出陣! 【6】
薬研「ぷっ。あははっ!それは怖いな!寝てただけだったんだが、こんな身なりじゃ死んでる様に見えても仕方ねぇか!起こしてくれてありがとな!」
『いっいえ!私の方こそ起こしてしまって、すみませんでした…。』
薬研「ははっ!大丈夫だ。そこの二人も寝てるだけだから心配しなくて良いぜ!そろそろ起こすか!」
『ちょっ!ちょっと待ってもらえませんか!?』
薬研「何だ?どーした?」
『えーっと、その…怖いといいますか…なんというか…』
薬研「大将は、随分、臆病なんだな?」
『はい…ごめんなさい…慣れないものには人でも何でも最初、恐怖心を抱いてしまって…』
薬研「そうか。なら、そこの二人が起きるまでもう少し俺っちと話でもするか?」
『はい!ありがとうございます!』
薬研「ははっ!そうだな、とりあえず俺っちの自己紹介から。俺っちは薬研藤四郎だ!よろしくな大将」
『藤四郎君?はい!よろしくお願いします!』
薬研「おっと!藤四郎君でも間違いではないんだが、俺っちには兄弟が沢山いてな、ほとんどが藤四郎って名前なんだ。だから俺っちの事は薬研って呼んでくれ」
『藤四郎君が沢山…?』
薬研「あぁ、後で兄弟を大将に紹介してやる!兄弟の他にも沢山居るから楽しみにしててくれ。」
『(………兄弟の他にも沢山?………ん?………えっ?………聞いてないよ?………この三人の他にも人がいるって事?………そもそもここに人がいるって聞いてないし!)………イヤです。』