第19章 いざ!出陣! 【19】
昼寝をしている皆をみていたら閃いた!
『ぉほっ✨✨』
山姥切「何を企んでいる?」
『イタズラしたくなってきたよ?顔に落書きとかさ?あるあるでしょ?』
陸奥守「面白そうじゃな!」
『でしょ!むっちゃん油性ペン持ってない?』
陸奥守「油性!?おんしなかなかの悪じゃのぅ」
山姥切「せめて墨にしてやれ。誰にやるんだ?」
『鶴丸とか兼さんとか御手杵さんとか?あるあるでしょ?』
陸奥守「そいつらは、おんしの中でその位置付けなんじゃな…」
『むっちゃんもね!』
陸奥守「ワシもか!?」
山姥切「あるあるだな」
陸奥守「山姥切!?おまんも言うか!?」
『ふふふっ。まぁまぁ、むっちゃん落ち着いて?今日も明るく元気で格好いいよ!』
陸奥守「おんし分かってるのぅ!今夜はワシの腕の中で可愛く啼くか?」
『やめろ!何でそうなる!?』
山姥切「陸奥守がイヤなら俺が相手してやる」
『やめろ!だから何でそうなる!?…それ三日月さんと小狐丸さんが、よく言うやつだよ…』
三人でヤイヤイと騒いでいる様に見えるが実はまだ皆、昼寝中だったためヒソヒソと話していたのだった
私はゆっくり立ち上がると寝てる皆の間を忍び足で進むと、太郎さんと次郎ちゃんの間に割り込んでゴロンと横になった
『(へへっ。お父さんとお母さんに挟まれて幸せ💕…なんちゃって🎵……お父さん…お母さん…会いたいな…)……あ。』
すると鼻の奥がツーンと痛くなり目に涙が溜まってきた
慌てて右腕で目を隠すと自分を落ち着かせるように深呼吸をした
両脇からゴソッと動く音がすると左右から腕が伸びてきてお腹に巻き付き抱き締められた
腕を外すと二人の顔がすぐ近くにあった
『う…あ…』
次郎「あんた、なに泣いてんのさ?」
『うぅ~ちょっと昔を思い出したと言いますか…』
太郎「今は私達がいるでしょう?」
『うん。太郎さんありがとっ!…ふぇ…』
次郎「兄貴ぃ~余計に泣かせてどうすんのさぁ~」
太郎「おや?仕方ありませんね」
すると二人の顔が近付き、私の涙を吸い取るように目尻にチュッとキスをしてくれた
『っ!?』
太郎「泣き止んだようですね」
『えっ?えっ!?』
私は驚き二人の顔を交互に見ていた