第17章 いざ!出陣! 【17】
『薬研君達に教えた方が良いかな?』
燭台切「下手に期待させない方が良いんじゃないかな?」
『う~ん…わかった。とりあえず広間行く?台所の火とか大丈夫?』
歌仙「消して来たから大丈夫さ」
一期「…じ………あるじ………」
『ひいぃぃぃぃ!一期さんが呼んでる!どうしよう!どうしよう!』
堀川「主さん落ち着いて!大丈夫だよ!僕達がいるからね!」
歌仙「とりあえず広間へ行こうか。皆、集まったらどうするか決めよう」
そうして6人で広間へ行くと
石切丸「おや?主、早起きだね?おはよう」
『石切丸さん、おはよ!にっかりさん、おはよ』
にっかり「おはよう、君達どこに行ってたんだい?」
燭台切「主を迎えに行ってたんだよ」
すると、廊下を複数の走る足音が聞こえてきた
乱「いち兄ーー!いち兄ーー!」
薬研「どこだ!?いち兄!」
粟田口の短刀達が広間へ駆け込んできた
乱「主さん!いち兄どこ!?主さんの事、呼んでたよね!?いち兄は!?」
『みっ、乱ちゃんごめんね、私も声しか聞いてなくて』
乱「何で!?どうして!?いち兄に会わせてよ!」
厚「乱落ち着け!」
乱「だって!うっ」
五虎退「うっ、うぅぅ~いち兄~」
『乱ちゃん、五虎退君、一期さん探そう!』
乱「どうやって!」
薬研「大将、何か心当りがあるのか?」
『う~ん何となくだけど、庭の方から声が聞こえたような気がしたの。庭って何があったっけ?』
薬研「畑、蔵、馬小屋、池があるな」
『………池に行こう!そこに居そうな気がする!』
秋田「主様!池は危険です!」
平野「池には瘴気がたまっていて…」
前田「池には近付きたくないです」
『瘴気…そっか!一期さんきっと池にいるよ!何かの瘴気で皆を近付けないようにしてるのかも!』
薬研「なるほどな、池の瘴気で皆、自然と近付かなくなったからな。行こう!」
そうして広間にいた皆で池に行くと、皆は池から少し離れた所で立ち止まってしまった
鶴丸「主、すまん。俺達これ以上池に近付けないんだ」
乱「行きたいけど行けない!いち兄ーー!」
博多「いち兄ーー!」
『わかった、私は平気だから、皆ここで待っててね?』
そうして私は一人、池へと近付いて行った