第16章 いざ!出陣! 【16】
脱衣室につくと、私は急いで服を脱ぎタオルを巻いた。そしてなるべく皆を見ないようにして浴場へ入った
風呂椅子に座り桶にお湯をためているとガヤガヤと団体さんが入って来る声が聞こえた
『さてと、お湯も汲んだし戦闘準備万端だ!』
すると一番最初に私の元へ来たのはお供の狐さんだった
お供「主殿~!わたくしめも御一緒してもよろしいですか?」
『師匠!?勿論だよ!洗ってあげるからおいで?』
私はお供の狐さんを抱き上げ膝に乗せると優しくシャワーをかけ洗っていると
鳴狐「隣、いい?」
『勿論!…ん゛!?なっ、鳴狐さんだよね?』
鳴狐「そうだけど、なに?」
『いえ、なんでもないです…お隣、どうぞ…』
私はコソコソとお供の狐さんだけに聞こえるように話しかけた
『師匠!?私、鳴狐さんの素顔を見てしまいました…あれは反則です!マスク取ってもやっぱりハイスペック集団の一味でした!』
お供「主殿?ハイスペック集団とは何ですか?」
『ここの皆は可愛いし格好いいし優しいし強いしキラッキラなの!3日で飽きるとか無理だよぉ~』
お供「ほほぉ~ぅ、そこに鳴狐も含まれていると?」
『そうだよ~』
そうしてお供の狐さんを洗い終ると
鶴丸「主ー!俺も洗ってくれ!」
『ぁあ!鶴丸、遅かったね?何してたの?』
鶴丸「服、脱ぐのに時間かかった…」
『そうなんだ?それならもう少し楽な服着てれば良いじゃん?』
鶴丸「良いのか!?」
『ぇえーー!?それ私の許可いるやつなの!?好きな服着ると良いよ?私はユルユルな楽な服が好きだからね?』
鶴丸「主は随分俺達を自由にしてくれるんだな?」
『え~普通だけどなぁ~…(今度は鶴丸から出たよこの気になるいい方……)よーし!鶴丸頭洗ってあげるから座って?』
私は立ち上がると鶴丸に席を譲り座らせ頭を洗い背中を流してあげた
『はいっ!鶴丸?終ったよ?サッパリした?』
鶴丸「ぉお!ありがとう!主も俺が洗ってやるぞ!?」
『大丈夫だよ?まだやる事あるから先に温まってて?』
鶴丸「わかった!露天風呂で待ってるぞ!」
鶴丸を見送ると三日月さんの元へ向かった
『三日月さん?先、頭洗う?背中流す?』
すると三日月さんは私をヒョイッと抱き上げ膝に横抱きにした