第16章 いざ!出陣! 【16】
御手杵さんのジャージはやっぱり大きくて丈は膝上位まであり、袖も手は出なかった
『ねぇ、御手杵さん、手、出ない』
御手杵「あぁ、ケツ出るよりいいだろ?」
『う~まぁそうだけどさ…』
私は余った袖をクルクルと回していると、突然頭にバサッとタオルをかけられワシャワシャと拭かれた
『わわわっ!だれ!?』
和泉守「俺だ、髪、乾かせ」
私はクルッと振り返るとタオルから顔を出した
『ありがと!髪、乾かすからこの袖、捲って?』
両腕を突出すと余った袖が垂れ下がっていた
和泉守「ったく、仕方ねぇなぁ~………おらよ」
『ありがと!』
私は袖を捲って貰うと自分の髪を乾かし他の皆が髪を乾かすのも手伝ってあげた
『よーし!皆、おわり!んじゃ私は部屋行って着替えてから広間行くね?』
加州「はぁ~主…そのジャージ姿、タオル巻いた姿と余り変わらないからね?」
大和守「ジャージの下、何も着てないしね?それで誰かと遭遇したらどうするの?」
同田貫「風呂入ってきた!下着つけてませーん!って言うのか?」
『やめて?コワイから!皆、部屋までついてきてくれる?』
加州・大和守「勿論だよ!」
『ありがと!』
堀川「主さん、僕は夕飯の支度があるから先行くね?兼さん!主さんの事、頼んだよ!」
『あっ!堀川君ありがとう!兼さんの事は、私に任せて!』
和泉守「おい!お前それ逆だろ!?」
そして堀川君を見送り部屋へ行くと皆に部屋の外で待ってて貰い急いで着替えた。
借りていたジャージは綺麗に畳み円卓の上に置くと部屋を出た
『お待たせ!広間行こ!あっ!後、御手杵さん、ジャージ洗って返すからね?』
御手杵「あぁ、そんな事しなくて良いのに」
『良くない!洗って返すからね?良いでしょ?』
御手杵「あぁ、ありがとう」
『よーし!広間行こ!あっ!兼さん私から離れないでよ?堀川君に頼まれてるんだから!』
和泉守「頼まれてるのは俺の方だっての!」
『あははっ🎶………あっ💡』
加州・大和守「あ~る~じ~?」
二人に手を掴まれた
『もしかして…』
加州・大和守「広間まで皆で競争って言おうとしたでしょ?」
『何でわかったの!?』