第16章 いざ!出陣! 【16】
『長谷部さん、皆、じゅうぶん私に付き合ってくれたからこの後は好きに過ごしてもらってもいいよね?だからこの場の解散宣言お願いします』
長谷部「はい。主命とあらば」
すると長谷部さんは自分の胸に手をあて私に向かって綺麗なお辞儀をした
長谷部「おい、お前ら!主からだ!この後は好きに過ごして良いそうだ!では解散!」
今剣「わーい!岩融ー!外で遊びましょう!」
乱「今剣!ボクも混ぜて!」
秋田「僕も仲間に入れて下さい!」
岩融「おう!皆まとめて遊んでくれようぞ!」
前田・平野「僕達は馬の世話をしてきます!」
そうして子供組は広間を出て行った
『あはっ!小さい子達、可愛いなぁ~あっ!長谷部さん、ありがとね?』
長谷部「いえ、これ位、礼には及びませんよ?」
『そっか』
薬研「大将、なぜビビリーが発動した?」
『あ~…(皆、手入れ済んだらイケメン過ぎてまともに見れないなんて恥ずかしくて言えない…)皆ピッカピカになりすぎて私の目が壊れそうだから!』
薬研「ふぅ~ん?大将、正直に言わないと…」
『言ったもん!私ちょっとモフモフしてくる!』
薬研君が立ち上がろうとしたので、それより先に立ち上がり鳴狐さんの所に向かった
『鳴狐さん、お供の狐さん借りていい?』
鳴狐「うん」
『やった!お供さん!おいで?』
私は両手を広げるとお供さんは「では鳴狐、ワタクシめは主殿の所へ行って参ります」と胸に飛び込んで来てくれた
『ゎあ~モフモフ~🎶』
そのままお供さんを抱き抱えたまま、皆から離れた広間の隅に積んである座布団の所へ来ると、そこにお供さんをおろした
お供「主殿?どうされたのですか?」
私はお供さんが乗っている座布団の1枚下に両手を突っ込んでお供さんの鼻に自分の鼻をくっつけた
お供「主殿?」
私は皆に聞こえない様に小さな声で話出した
『お供さんにだけ正直に話すね?』
お供「はい。なんですか?」
『あのね?皆ピッカピカになってて凄く嬉しいよ?でもさ、あんなイケメンの団体になると思わなかったんだよね~あんなのアリ!?』
お供「それは鳴狐もですか?」
『もちろん!』
鳴狐「っ!?」
鳴狐さんには私達の話は筒抜けなのでした
それを私はまだ知らない