第20章 音駒高校学園祭!
「だ…、めだって……!」
深いキスをしながら、その合間に私は声を出す。
「なんで?」
私が一生懸命にクロに言ったけどクロは一言で返事をしてきてなんて返せばいいのかが、分からなかった。
クロは周りのこともちゃんと見てるし、頭の回転も早いから、今ここでこんなことをやってはダメ、ということぐらいは分かっているだろう。
…分かっているのにこれって…。
「人たくさんいるでしょ。文化祭終わってからは、ダメ?」
「ん…、ごめんな。部活の出し物頑張ってな」
クロはやっと自分のやってることに気づけたのか、少し困りながら言った。
「うん。…あと、クロはものすごくかっこいいから。その服も似合ってるよ。」
私がそう言うと、クロは頬を赤く染めながら言った。
「あ…、ありがとう?」
「なんで疑問形?(笑)」
私が笑顔でそう言うと、クロは私の言葉に反応を見せず、ずっと照れたように頬をかいていた。
…やっぱり、クロって突然褒めたりとかキスすると照れるのか…。
と、新しいクロを自分で見つけた。
それがものすごく嬉しくて、ニヤケながら私以降の人たちの発表を見ていた。