第20章 音駒高校学園祭!
「あ、綾菜文化祭回れたら一緒にまわろ?」
「うん、…回れるといいですね」
なんて、クロに微笑みながら言うと、私のおでこにデコピンが1発入った。
「いたい…」
そう言いながらデコピンされたおでこを両手で抑えると、クロは言った。
「敬語使うなって。まだ俺のこと信じらんねぇの?今日もなんか言われた?」
「あ、ごめんなさい…。でもちゃんとクロのこと信じてるよ。」
私がそう伝えるとニカリと笑い、クロは思い出したかのように、あ、と声に出すと言葉を続けた。
「文化祭初日の音駒カップルに出てみる?」
…え、そんなのあるの…!?
「ダメ、そんなの出たらクロがもっとモテて私暗殺されるかも」
ただでさえ、クロはモテモテなんだから。