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第1章 少女の悩み[浮竹十四郎]


「お守り?」
小首をかしげる雪音の頭を撫で、頷く浮竹。
「そう。ほとんど男しかいないこの隊に身を置く雪音が心配でね」
「…そっか。ありがとう十四郎」
嬉しそうに白羽織を抱きしめる雪音を見、目を細める浮竹も彼女の喜ぶ姿をみて嬉しそうだ。
「さて!隊長殿から元気もらったしもうひと頑張りしようかな!」
「俺が言えたことじゃないが、体調管理には気をつろよ?無理もしないこと!」
「はいはい。十四郎もね」
「ああ」
そしてどちらからとも無くプッと吹き出す。こうして穏やかな時間を過ごせたのはいつぶりだろうと思いながら、互いに口付けを交わした。


その数日後。総隊長から雪音に書類を丸投げするでない、とこっぴどく叱られ雪音以外の隊員は5割・隊長は7割の給与カット、雪音への4割の給与アップとなったのはまた別のお話である。


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