第5章 亜久津仁【俺の女に手出すな】
亜久津said
結那「仁ー!一緒に帰ろ!」
亜久津「あぁ?1人で帰れよ」
ーこいつは濱崎結那。俺の幼なじみだ。こいつは犬みたいにいっつも俺に尻尾をふってくる。なんなんだこのガキは。こんな俺と仲良くしてるからヤバい奴らに目つけられんだよ。あいつはそんなことこれっぽっちも思ってねぇと思うけどよ。
結那「明日帰ってくれるって約束してくれたら今日は大人しく帰ってあげてもいいよ?!」
亜久津「あ?バカか、てめぇは。」
結那「なにいってんの!ばかじゃないんだけど!」
亜久津「あほくせぇ。1人で帰れんだろ!はやく帰れ」
結那「だからー!」
亜久津「わーったよ!!わーったわーった!明日一緒帰ってやるから!!」
結那「やった!!」
亜久津「そんなはしゃぐんじゃねぇ」
結那「あ、ごめんなさい」
亜久津「ッチ。はやく帰れ」
結那「もーちょっとだけ」
亜久津「あ?」
結那「もーそんな怒んないでよー!」
亜久津「うるせぇ!」
結那「もーすーぐ怒るんだから」
亜久津「怒ってねぇ」
結那「そーゆーのを怒ってるってゆーんだよ、仁」
亜久津「はぁ。もーいいから帰れよ」
結那「………」
亜久津「……なんだよ」
結那「仁ってさ……」
亜久津「あ?」
結那「正直、私のこと嫌いでしょ」
亜久津「あぁ??お前、いきなりなに言ってんだ」
結那「………」
亜久津「ッチ。……嫌いじゃねぇ」
ーーそれを言ったあと、結那はすぐに笑顔になった。眩しいくらいの綺麗な顔で……
亜久津「……結那、これやるよ」
結那「えっ!」
亜久津「いらねぇんならとっとと返せ!」
結那「いるー(ニコ」
亜久津「ッチ。」
結那「仁ありがとう(ニコ」
亜久津「開けるのは帰ってからにしろよ」
結那「??わかった」
亜久津「もーそろそろ帰れよ」
結那「うー。わかった、帰る」
亜久津「……なんかあったらすぐ連絡しろよ」
結那「ありがとうっ!」
亜久津「……じゃあな」
結那「ばいばいっ!」
ーー結那帰宅
結那「ただいまー!」
お母さん「お帰りなさい、着替えてらっしゃい」
結那「はーい」
ガチャ
結那「早速開けよう(ドキドキ)……うわぁ!真紅のルージュだ!!すっごい可愛い!明日からつけてこ!」
お母さん「結那ー!降りてらっしゃい!」
結那「はーーい!」