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【ハイキュー!!】君を騙す方法 R18

第11章 自分に素直になる方法


side 皐月 和奏

今日は長かったような、短かったような夜が明けて、外が徐々に明るくなるのを見守って、朝を迎えた。

一晩悩み続けても…何の整理も出来ず、頭の中はグチャグチャなままだった。

お母さんに体調が悪いと伝えると、なんの疑いもなく、学校へ休みの手続きをしてくれる。
普段からある程度の生活態度を保っている事がどれだけ大切か…そんなどうでもいい事を考えてみるけど、気が晴れるわけじゃない。

急に休むと、友達から連絡が来たりするだろうか?
そう思って昨晩から電源を切りっぱなしの携帯に手を伸ばした。

画面が明るくなった画面を確認すると、ずらっと並ぶ木兎さんの名前。
時刻は今朝方まで続いていた。

どうしたらいいのだろう。

自分の気持ちがわからない。
ショックはある。
あれだけ、真摯に好きだと言ってくれた人が、他の人とも関係を持っていたのだ。

でも…怒りはない。
心がどこかで冷め切っているようで…。
そもそも付き合ってもいなかったのだ。
裏切られたなんて表現は、お門違いな気がする。

黒尾先輩の時は…他の人とも関係があるって最初から知っていたのに、もっと自己中心的な怒りを持ってはいなかっただろうか。
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