第5章 幼馴染のお願いでマネージャーになりました

恵理side

龍之介からメールが来る１週間前ぐらいから何だか変な感じがした
ある日、１通の手紙がポストに入ってた
宛先もないから誰変わらずとりあえず開けて読んだら私へのラブレターだった

それから3日後にまた差出人不明の手紙があった
そこに書いてある事を読んだ私は寒気を感じた
内容は「今日も可愛いよ…でも、君といつもいる男達が邪魔で君に近づけないけど、でもいいさ…僕は君をずっと見てるよ…愛しの恵理」っと書かれていた

『…何…これ…』

怖くって気持ちが悪くなり家へ入ろうとした時に視線を感じた
ばっと振り返ったのに誰も居ない
そんな日が１週間続いた

私は皆にバレないように何も無かったかのように過ごしていた
相談をしたかったけど、あの手紙に「邪魔で近づけない」と言うのを思い出したから…

何も言えないまま龍之介から呼ばれた日になった
今日に限って母は同窓会で京都へ行っている
１週間帰らないとかマジ最悪
１週間だけ龍之介の家に泊めてもらおう
龍之介には言わないと、後でうるさいから

事情を話せば泊めてくれると思う
なるべく迷惑かけないようにしたい
彼氏を作ってしまえば何とかなると思う
中学にも似たような事あったから
彼氏いる感を出せば少しは収まるはず
でも、嘘でも誰と付き合うかが問題だ
春馬と樹じゃ、ストーカーに嘘だとバレバレだ
かと言って龍之介は無理…美海に悪いし…

とにかく早く決着つけたい
だって、怖くって独りで帰れないし1人は嫌だ…


恵理side終