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【年上の男】 R18 ※加筆&修正中

第11章 目眩がするほど


◇◆◇



「ねぇ、先生。
黒いワンピース綺麗だったよ。」



キッチンでサラダを作る私の隣で、高杉さんはいつものように缶ビールを片手に微笑んだ。



今日はアイヴィーのメンバーを呼んで“もんじゃ焼き”をするらしい。

まるで大学生ようなノリだと笑ったが、メンバー4人が同郷の幼なじみであるのだから、家族のような関係なのだと思う。



「ステージから見てたよ。
サクちゃんが先生の手の甲にキスするところ。」



そう言って高杉さんは水で濡れている私の手を取り、甲にキスをした。

まるで酔っぱらいの悪ふざけ。

「今、レタス洗ってるんで邪魔しないで下さい。」

そう言いながら高杉さんの手を払いのけた。



「今度はもっと激しいキスしてあげようか?
先生の一番“感じる”場所に。」

「結構です。
そんな事よりお皿取ってもらえますか?」

「どのお皿?」



高杉さんの“扱い”にもかなり慣れてきた。

毅然とした態度で接すれば、高杉さんはそれ以上の事は絶対にしてこない。

考え方によっては“紳士的”。

…いや、それは言い過ぎか。






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